【下津井めがね橋】かつて天然林の巨木を搬出していた橋。今は山奥にひっそりとたたずむ。

下津井めがね橋とは?

「下津井めがね橋(佐川橋)」は四万十町大正から北へ20kmの下津井にある、かつて森林軌道(木材搬出の道)として使われていた橋。

橋の完成は昭和19年(1944年)なので、太平洋戦争まっただなかに建設されたものだそうです。

高さ20m、幅2mで、当時の高い土木技術を駆使して作られたため、町民にとっての誇りの橋で、親しみをこめて「めがね橋」と呼ばれています。

現在はツタが絡まり、コケむして、ジブリ作品に出てきそうな、自然の中にひっそりとたたずむ歴史遺産になっています。

下津井めがね橋レポ

四万十川のドライブで使われる国道381号線を四万十町大正から北上し約30分。

道中の国道439号線は、「国道ならぬ酷道」などと揶揄されるほど細く険しいです。

まあ、対向車の数はそれほどでもないので、ドキドキはしますがなんとか到着することができました。

延々と山奥に走り、突如現れたのがこのめがね橋でした。なんとも言えない雰囲気があります。
下津井めがね橋

めがね橋 四万十

ちなみにここ下津井は、ホタルウォッチングで有名な場所でもあります。
5月下旬〜6月中旬の初夏の夜、ものすごい数のホタルが舞い、シーズン中はホタル遊覧船なる船で見学ができるんだそうです。
めがね橋 遊覧船

ぐるっと道を曲がるとめがね橋の主桁があるところまで来れます。
めがね橋 渡る

この特徴的な形の橋を、今のような重機もない時代にどうやって建てたのか興味深いです。

関係ないですけど、可愛い花が咲いてました。なんて名前だろう。

追伸:後から調べるとホタルブクロという花だそう。花の開花時期とホタルの時期が同じで、昔の子供が花の中にホタルを入れて提灯のようにして遊んだのが花の名前の由来だとか。幻想的な遊びですね。
めがね橋と花
 
 
えーとこの橋、実はですね、、
 
 
歩いて渡れるんです!!
めがね橋を歩く

橋の上を歩くと、なかなかどうして絶景でござんした。
ちなみに高所恐怖症の人は絶対無理かなと思います。結構スリルあります。

下津井めがね橋のおすすめポイント

  • 大自然の中ひっそりとたたずむ歴史遺産を楽しめる。
  • 人が少ないので静かに見学できる。

下津井めがね橋の情報

名称 下津井めがね橋(佐川橋)
住所 〒786-0315 高知県高岡郡四万十町下津井
電話番号 0880-27-0113
駐車場 あり

まとめ

ジブリ作品でいうと、ラピュタ、ナウシカあたりの世界観が好きな人は、きっとこの橋の雰囲気好きなんじゃないかと思います。

ちなみにトトロ派のあなたは、下津井集落内にある樹齢数百年のムクノキが鬱蒼とおいしげる「仁井田神社」に行ってみてください。こちらはトトロに出てきそうな雰囲気です。

ちょっと行きづらい場所にありますが、静かに歴史遺産と対峙する時間はなかなか贅沢な時間でした。

四万十から梼原や四国カルストに向かう人は、通り道にもなりますので寄ってみてはいかがでしょうか。